「高齢者等避難」「避難指示」「緊急安全確保」の違い

避難情報の改正では、「避難勧告」がなくなり、「高齢者等避難」、「避難指示」、「緊急安全確保」の三段階に変更された点です。高齢者等避難は高齢者や時間がかかる人の早期避難、避難指示は全員の速やかな避難、緊急安全確保は災害が発生または迫っている状況を示します。

警戒レベル 避難情報 説明
3 高齢者等避難 高齢者や避難に時間がかかる人たちがサポートを受けながら安全な場所への避難を始めることが期待され、他の市民も避難のための準備を始めるべき状況。
4 避難指示 過去に起きた大きな災害と同等のリスクがあるため、指定された避難場所へ速やかに移動するか、外出することが危険な場合は建物内の安全な場所へ避難することが求められる。
5 緊急安全確保 災害が起こっているか、発生の可能性が非常に高い状態。安全な場所への避難が難しく、非常に危険な状態であることを示す。

2021年5月、災害対策基本法の改正により、避難に関する情報が更新された。「避難勧告」はなくなり、「避難指示」に統一された。現在、市町村が発令する避難情報は、警戒レベル3の「高齢者等避難」、警戒レベル4の「避難指示」、そして警戒レベル5の「緊急安全確保」となっている。

「高齢者等避難」は、以前の「避難準備・高齢者等避難開始」の名称が変わったもの。この段階では、高齢者や避難に時間がかかる人たちがサポートを受けながら安全な場所への避難を始めることが期待され、他の市民も避難のための準備を始めるべき状況である。

「避難指示」は、以前の「避難指示(緊急)」と「避難勧告」が一つになったもの。この段階では、過去に起きた大きな災害と同等のリスクがあるため、指定された避難場所へ速やかに移動するか、外出することが危険な場合は建物内の安全な場所へ避難することが求められる。

「緊急安全確保」は、すでに災害が起こっているか、発生の可能性が非常に高い状態を指し示す。この段階では、安全な場所への避難が難しくなっており、非常に危険な状態であることを示している。

重要なのは、命の危険を避けるためには、「緊急安全確保」の前の段階、すなわち警戒レベル4の「避難指示」が出された時点で避難を完了させている必要があるということだ。

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